この絵本と出会ったとき、まず表紙を見て驚かされました。
絵本の表紙には、なんとも愛らしい女の子が描かれていて、手に持ったパンを楽しそうに食べているのですが、よくよく目を凝らして見ると、なんと彼女のかぶっている帽子がパンそのものになっているのです。
私の中に「ん?どういうことだろう?」と不思議な疑問が浮かび、一瞬考え込みましたが、それと同時に好奇心が刺激され、思わず手に取らずにはいられませんでした。
表紙から感じられる謎めいた雰囲気と、どこか日常を超えたファンタジーの気配。
想像力がかき立てられるその雰囲気に引き込まれ、心がすでに冒険の始まりを予感していました。
ページをめくる前から、何か素晴らしい物語が待っていると期待が膨らみ、ワクワク感が一気に高まっていったのです。
そして、いざページを開くと、そこには私たちが思わず「こんなものがあったらいいな」と夢見るような、心ときめく世界が広がっていました。
まるで、心の奥底に秘めた夢や希望を具現化したかのように、絵本のページには数々の幻想的なアイデアが描かれていて、すべてが新鮮で、思わず息をのむような驚きが溢れていました。
各ページごとに繰り広げられるアイデアはどれもユニークで、一見すると現実から遠く離れているように思えるのに、なぜか心のどこかで「もしかしたらいつか、本当にこんな世界が訪れるかもしれない」と感じさせてくれます。
読み進めるたびに、私の心には驚きと感動が交互に込み上げてきて、「こんな発想があるんだ」と驚かされると同時に、いつしか夢中になっている自分に気づくのです。
特に、絵本の中で私の心を掴んだのは、「宇宙に行けるエレベーター」のアイデアでした。
私たちが普段、宇宙について考えるとき、その広大さを感じたり、星々を眺めたりすることはテレビや写真を通してしかできません。
でも、この絵本の世界では、そんな宇宙の神秘に、自分の目で直接触れられるエレベーターがあるのです。
もしも実際に宇宙に行けるエレベーターがあったなら、どんな景色が広がっているのか、どんな星空が目の前に広がるのかと想像が膨らみました。
ただ遠くから眺めるのではなく、エレベーターに乗り込んで、自らの目で宇宙の奥深さを体験できるなんて、とても素晴らしいことだと思いました。
まるで星々の海に飛び込むような、そんなワクワクする感覚を味わえるのではないかと、夢見心地で想像してしまいます。
この絵本を読み進めるうちに、私も「自分ならどんな夢の世界を作りたいか」と想像がどんどん膨らんでいきました。
私はお菓子やパンが大好きなので、そんな自分の好きなものがあふれる世界を描いてみたいと思いました。
たとえば、ふんわりとした甘い香りが漂うお菓子の城や、焼きたてのパンが山のように並んだ場所で、いつでも好きなだけ食べられる世界があったらどんなに楽しいだろうと考えます。
お菓子やパンで作られたお城には、柔らかいパン生地でできた壁や、カリッとしたクッキーで作られたドアがあり、奥にはチョコレートの滝が流れているのです。
そんな世界が実現したら、子供の頃に抱いていた無邪気な夢のように、私もきっと心が躍り、幸せな気持ちになるでしょう。
大人になった今でも、このように想像を膨らませるだけで、純粋に楽しい気持ちに包まれるのです。
皆さんも、この絵本を手に取って、お子さんや家族と一緒に「こんなものがあったらいいな」と夢を語り合ってみてはいかがでしょうか?
日常の中で、改めて「こんなことができたら楽しい」「こんなものがあれば便利」と語り合う時間は、心を豊かにし、日々の生活を明るくしてくれるものです。
大人になると、目の前には現実の壁が立ちはだかっているように感じることが多くなりますが、それでも、こうして「ありえないかもしれないけれど、あったら素敵だな」と想像することで、未来の可能性を広げる力が湧いてくるかもしれません。
私たち一人ひとりの「こんなものがあったらいいな」という夢が、いつか未来の世界に実現するかもしれないと思うと、心に自然とワクワクが湧き上がります。
この絵本は、まさにそんな「ワクワク」を引き出してくれる一冊です。
かわいらしい絵が一つひとつ丁寧に描かれていて、ページをめくるたびに新しい発見があるので、何度読んでも飽きません。
毎回新しい発見があり、絵本に触れるたびに心がほっこり温かくなるのです。
まるで子供の頃に戻ったかのような気持ちにさせてくれる、お気に入りの一冊になりました。
皆さんもぜひ、この絵本「あったらいいね」を手に取って、夢いっぱいのファンタジーの世界を楽しんでみませんか?